就任1日目の人に対しても使用される介護専門用語を初任者向けに紹介します。
また、私が現場で使用して(使用されて)いた事例とちょっとした注意点をあげてみました。
介護で就任1日目から言われる専門用語【厳選11個】以後ずっと使用します。
①不穏(ふおん) 落ち着かない様子
認知症の人に使われる事が多いです。「なおさんは1日不穏でした」という感じで使用します。なおさんの不穏時の状態を職員間で共有している場合は1言で済ませる事が出来ます。
②褥瘡(じょくそう) 床ずれ
安易に“褥瘡あります”って看護に報告すると怒られるよ😨(たぶん)
褥瘡は、きちんとドクター指示で治療をしていく必要があります。
微妙な時は、とりあえず、“傷があります”と報告、記録も褥瘡と使用するかは確認をしてからにしましょう。
③移乗(いじょう) 車椅子などに乗り移る事
“車椅子に移乗”と使用する事が多い。
「移乗時にふらついて、、、」と良く言ってます。
④臥床(がしょう) 床(ベッド)に横になる事
「なおさん、臥床させて」って言われたら、ベッド(畳に布団を敷いて寝ているは布団に)に寝て貰う介助をします。
⑤臥位(がい) 臥床時の体位
右側臥位····右向きに寝ている状態、本人にとっての右側なので右が下になります。
体位変換の記録に使用する事が多いです。右側臥位、左側臥位、仰臥位等
仰向けから、上半身を15℃から20℃くらい上げた状態で臥床すると楽です。
⑥端座位(たんざい) ベッドの端に座る事、起き上がり足をベッド下におろして座っている状態を指します。
端座位から、車椅子に移乗します。
端座位時に、背中を支えていないと、後ろに転ぶ人に注意。
⑦ADL(エーディーエル) 日常生活動作
入浴、食事、排泄、移動、更衣、整容等個人の活動を言います。
「なおさんのADLはどうなの?」って聞かれたら、『食事は自立、移動は1本杖で歩行しますがふらつきあり転倒注意です。』のように答えます。
⑧患側(かんそく) 脳梗塞等の後遺症により麻痺している側。
右半身麻痺の場合、右側が患側になります。
「脱健着患」 着脱介助の基本
着衣介助する時は、患側の手や足を先に衣服に通します。
脱衣介助は、健側の手足から衣服を脱がせます。
⑨拘縮(こうしゅく) 関節が固まり、伸ばしたリ曲げたりが難しくなった状態
動かさないと拘縮はひどくなります。
日頃の着脱や食事、トイレやオムツ交換時に動かそう。
急にひらくのは厳禁、痛みが伴います😢
⑩誤嚥(ごえん) 間違って飲食物や自分の痰が気管に入ること
食事中、ムセたり咳き込んだリした時「誤嚥したかも」という風に使用。
ムセ、咳込みなく誤嚥する事もあるので注意。食事の姿勢や介助方法、日頃の口腔ケアが大切。
⑪吸引(きゅういん) 口腔や鼻腔に管を入れて、強制的に痰や食物残渣等を吸い取る事
吸引は看護師か資格を持つ介護福祉士しか出来ません。
まとめ
就任1日目の人でも使用される介護専門用語でした。
簡単過ぎましたね。
しかし、介護現場ではこの専門用語を知っていれば、80%大丈夫な気がします。
後は、看護(医療)、リハビリ、ソーシャルワーカー等の関連専門用語の方が、断然難しいです。経験年数に伴い、他職種の分野も覚えて行く必要があります。
不明な用語が出て来たら、その都度で良いので、覚えて、用語ストックを作って行きましょう。
専門用語を使用するのは、あくまでも、専門職同士で話す時だけにして、利用者さんやそのご家族に対しては、専門用語を使用せず説明して下さいね。
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