家に帰りたい、帰宅願望 | なおともの時間

【認知症】帰宅願望の対応方法

介護

「家に帰ります!」

「家に帰りたい!」

ご家族や職員を悩ませる事のひとつ帰宅願望です。

施設ヘ入居したての入居者や、ショートスティ、デイサービス利用者、自宅にいても出て来る帰宅願望

色々な帰宅願望を見て来ました。

今回は、帰宅願望について、私の経験を踏まえて説明して行きます。

「家に帰りたい」の思い

なお
なお

気持ちはすごいわかる😢

私も家に帰りたい。。。

❨仕事中のなお❩

要因としては

居心地の悪さ

不安不快な思いを、具体的に上手く表現出来なくて、ただ言葉として「家に帰ります」と言っているのです。

皆さんも、居心地悪いと家に帰りたいと思いますよね。(一般的に家は安堵の場所)

帰宅願望の対応を考える

帰宅願望が激しいAさんをみかねて、職員からこんな意見が出ます。

職員
職員

Aさんはあんなに『家に帰りたい』って言われているので、帰らせてあげたら良いんじゃないですか🥺❨純粋な目❩

ちょい待てぇ!!
なお
なお

それで落ち着くなら苦労は要らんのよ😏しかも、利用中断ってよっぽどの理由がいるんだよ。❨心の声❩

まずは認知症の理解からはじめましょうね。

認知症の方は、実質的に家に帰ったとしても、家族がわからない、自宅の認識がない等の不安や不快があれば、帰宅願望が出てしまいます。

認知症とは

一旦、正常に発達した知能が何らかの原因により低下し、日常生活に問題が発生している状態

認知症の症状は大きく分けて2つ。

①中核症状 ②周辺症状(BPSD)

✤認知症については、また詳しく説明します。

帰宅願望とは

帰宅願望は、記憶障害から来る自分の置かれた状況が理解出来ない不安や不快な気持ちから派生された症状。

帰宅願望対応の実際

帰宅願望が出た時に「こうしたら良いよ」って先輩からアドバイス貰う事が多いですよね。

・温かいお茶を出す

・レクなど体を動かす

・違うことに興味にそらす

・トイレ誘導してみる

たしかに間違ってはないです。

しかし、自分自身で何故Aさんは帰りたがるのか本人と関わりながら考えてみましょう。

「何に不安や不快を感じているのか」

否定したり指摘する事なく話しを聞きながら、Aさんの思いを察していくのです。

あまり詮索するような聞き方をせず、対等に世間話する感じではじめましょう。

そうすると、ヒントが見えて来るはずです。

「ここはどこなのか」

「お腹が空いている」

「お腹が痛い(トイレに行きたい)」

「お金を持って来ていない、支払い出来ない」

「息子に出かけると伝えていない」

「飼い猫のエサが心配」

など、会話の流れで不安や不快が、具体的に見えて来ます。そうすると、受け答えも分かって来ませんか。

私の経験から

なお
なお

認知症対応って、他の職員と同じ対応しても上手くいかない事が多い。。。

私の経験上ではとにかく、

利用者個人(Aさん) 対 私(自分) の関係

を作リ、自分の中でその人との対応を確立していく事が、帰宅願望に関わらず周辺症状を和らげて、業務遂行をスムーズにしました。

なお
なお

 認知症対応が

上手くなった😁

「こうやったら良いよ」っていうアドバイスは勿論、手始めにやってみるけれど、しっくりこないので、自分自身で利用者との関係を確立し、自分の対応と受け答えを見つけていきます。

だからといって、全て一人で対応するという意味ではありません。私達は、チームで仕事をしています。直接対応を交代したり、本人の状態を多職種で話し合ってみましょう。

「どうやったら上手くいくか」という手法を話し合う前に「何故Aさんは家に帰ろうとするのか」を話し合ってみたら良いかもしれません。

相談員は、家族との関係性を知っているかもしれませんし、看護師は疾病に気づくかもしれません。

また、状態の記録は、「帰宅願望があった」だけでなく、具体的に様子と対応を書くと、その時、その様子を見てない職員や他職種ヘの理解も早まります。

対応が上手くいっているサイン

認知症になると、失われていく機能もありますが感情は比較的保たれます。

「怖い」「嫌だ」「怒られた」という感情は強く残ります。

また、「楽しい」「嬉しい」「ホッとする」という感情も分かっています。利用者が、にこにこしてリラックスした様子で、欲求を素直に表現出来ている場合は、対応が上手くいっているサインといって良いでしょう。

また、慣れない場所でも、周りの雰囲気が落ち着いている、周りの人が優しい等で、感情が穏やかで楽しい気分になる場所だという認識を繰り返していく事で、認知症の方であっても、居場所作りは出来て行きます。

時間をかけてゆっくりと👣👣👣

なお
なお

認知症対応は大変だけだと、無視したり論破で説得するのは絶対ダメ

(もっとややこしくなる😓)

ただし、関わりだけで、全て、対応出来る訳ではありません。

職員に手をあげる、窓を壊す等の強い症状が出ている利用者の場合、専門家(精神科)に診て貰う必要性があります。そういう症状が出たままだと、本当は本人も辛いはずですし、介護のサービスも受け辛くなってしまいます。しかし、精神科受診に抵抗がある方、ご家族もおられるので、そこの所は、かなり慎重に進めていく必要があると思います。

まとめ

帰宅願望の対応については、

✔認知症と認知症の方の思いの理解が重要

✔否定や指摘をせず、利用者に寄り添ったコミュニケーションをする

✔利用者対自分の関わり(対応)を確立していく

✔チームで対応する

✔時には専門家につなげることもある

あせらずゆっくりとね👣👣👣


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なお
なお

見守りカメラ良さそうだね(⌒∇⌒)


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